入院してからどんな流れでリハビリするの?②
前回は、入院から翌日以降にどんな流れでリハビリが始まっていくかまとめました。今回は、その続きについて書こうと思います。
日々の変化に合わせて
日々リハビリをしていると、筋力がついたり、姿勢が変わります。それが、動きの改善につながり、立てるようになったり歩けるようになったり一人で動けるようになっていきます。入院日に取り決めた介助は必要なくなります。そのため、その都度理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は医師や看護師と相談し介助方法を変更していきます。介助が必要だったのが必要なくなり、見守るだけでいいとか、一人で行えるので付き添いもなくすなど変更をしていきます。
退院先や入院期間も変わる
はじめは全く動けなかったので、自宅に帰るのは難しいかも、施設に入った方がいいかもと思っていたけど、これくらい動ければ自宅に帰れるかも、あとはこの動作さえ一人でできれば自宅でも生活できるかもと、状態に合わせて退院先も変わっていきます。
もちろん反対に、はじめは自宅に帰れると思っていたけれど、思ったより状態が良くなっていないとか少し不安になってきたとなれば、施設への入所を検討する場合もあります。それでも色々な職種で相談し、動作の方法を考えたり福祉サービスを利用したり家族の援助があればなんとか生活できるかもと共に考えていくこともします。
退院が近づいてきたら
退院が近づいてきたら、自宅へ外出したり、外泊して実際の生活場面で練習してきたことはできるのか確認していきます。いきなり退院となると、帰ってから困ることがあっては時すでに遅しになってしまいますので、入院中に試験外出、外泊することをおすすめしています。
実際に帰ってみるとここに手すりがあるとより動きやすいとかこの段差は昇りにくいので段差をなくした方がいいとか、帰ってみてわかることは多くあります。
その結果をもとにして、より実際の生活場面に即した環境で、リハビリを行い最終確認をしていきます。また、自宅に帰ってからも継続できるトレーニングも確認し退院したあとも自身で管理できるようにしていきます。
退院後は?
退院後のリハビリはどうなるのか気になる方もいると思います。退院後にリハビリを継続するのかしないのか。しないのであれば、指導された自主トレーニングをしたり、自分でスポーツジムに行ったり、散歩などウォーキングをするのもひとつです。
病院などでリハビリを継続するのであれば、外来リハビリや通所リハビリ、訪問リハビリがあります。これについては利用できる条件がありますので、別の機会にまとめます。
まとめ
2回に渡り、病院でのリハビリについて書いてきました。病院では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士だけでなく医師、看護師など多くの職種が働いています。多職種で一人の方をサポートして、その人にもっとも適したリハビリが提供できるように日々努力をしています。
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