リハビリってどれくらいできるの?
病気やケガをして入院をした後、どれくらいリハビリをするのか?気になる方もいると思います。
今回は、リハビリができる時間についてまとめます。
病気やケガによって違う?
病院で行うリハビリは、保険診療で行われるものです。なので、病気やケガによって種類が異なります。
大きくわけて5つの種類があります。
①脳梗塞や脳出血など脳血管疾患に対するリハビリ。
②骨折や関節症など運動器疾患に対するリハビリ。
③肺炎や気管支炎など呼吸器疾患に対するリハビリ。
④狭心症や心不全など心大血管疾患に対するリハビリ。
⑤その他の病気によって身体機能が低下したことによる廃用症候群に対するリハビリ
その方の現状の身体機能、能力を評価し目標を設定し適切なリハビリを行うことには大きく変わりはありませんが、病気やケガによって保険診療の点数、つまり支払う料金が変わります。また今回のテーマであるリハビリが行える日数も変わります。
リハビリには期限がある?
病気やケガをして不安を抱えながらリハビリがスタートするわけですが、そのリハビリには期限があります。以前はなかったのですが、医療費の増加に伴い出来るだけ質の高いリハビリを短期間で行うことが最良と考えられ、国の方針で2006年から期限が設けられました。
期限には、基準日となる日にちが設定され、その日から何日間リハビリができるか決まっています。基準日は基本的には、病気やケガをした日が設定されます。しかし手術をした場合は、その手術日が基準日となります。病気やケガによって異なることもあるので、自分の基準日がいつなのか聞いてみるといいかもしれません。
リハビリの期限は以下の通りです。
①脳梗塞や脳出血など脳血管疾患に対するリハビリは、基準日から180日
②骨折や関節症など運動器疾患に対するリハビリは、基準日から150日
③肺炎や気管支炎など呼吸器疾患に対するリハビリは、基準日から90日
④狭心症や心不全など心大血管疾患に対するリハビリは、基準日から150日
⑤その他の病気によって身体機能が低下したことによる廃用症候群に対するリハビリは、基準日から120日
この期限は長いか短いか
上記の日数は、長いようであっという間の日数です。入院でリハビリをしていればなおさら短く感じると思います。
病気やケガをして手術直後などは、ベッドの上で過ごすことも多く、点滴や薬での治療や安静が中心になる期間もあります。その期間も期限の中に入っていますのでいざリハビリを開始という時には、30日程度過ぎていることもあります。
ただ、定められている期限は変えようがないものです。1日1日どのように過ごしていくのかが非常に重要となります。ですので、入院している時に関わるスタッフに対して遠慮する必要はありません。疑問に思ったことはしっかり聞き、自分自身で納得できるように患者自身も取り組んでいくことが必要になると思います。
まとめ
入院で行えるリハビリには期限があります。
病気やケガによって期限の日数や保険診療の料金が変わる。
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